ジャン・リソムはデンマーク・コペンハーゲン出身のデザイナー。アメリカの家具に革命をもたらしたデザイナーとして有名です。ジャン・リソムは工芸およびデザインのコペンハーゲン学校でデザイナーとしての訓練を受けました。同期にはハンス・ウェグナーやボーエ・モーエセンがいます。家具デザイナーとしての技術を習得した後、建築事務所で働きながら作品を発表、その名を世に知らしめました。戦後に家具の製作を始め、後にジョンソン大統領が使う執務室のチェアをデザインし有名に。
代表作としては1941年にデザインした「リソム・ラウンジチェア」があります。身体にフィットするような有機的なラインが特徴で使い勝手も抜群。ファブリックバンドを木製のフレームに固定したことで、クッション材にもなっているというアイデアも、この作品の魅力です。同じデザインの「ソリム・オットマン」を一緒に使用すれば足もとも楽に使えます。また、1941年にデザインした「ソリム・サイドチェア」も代表作の一つ。「ソリム・ラウンジチェア」よりもコンパクトですっきりとしたデザイン。こちらもファブリックバンドを座面と背面に使い、意外なほど心地よい座り心地を実現しています。